はじめに シュガーの交配、出産について
シュガーが我が家に来てもう3年になろうとしていました。
シュガーの交配、深くは考えていなかったのですが、まず私が主人のお店のお手伝いで出勤,シュガーを
お留守番させる事が多かったので、こういう状態では絶対に交配出産は無理だと思っていました。
しかし、主人の本業がこのところの不景気で午前中のみの仕事となって私のお店番が必要なくなってきました。
お店に行かなくても家で仕事をする事があることには変わり有りません。
しかし、シュガーと過す時間に余裕が出来た事はいろいろな事を考える時間が増えた事でも有りました。
本当は前回5月下旬にヒートが来たので次のヒートの前の秋になってから避妊手術を受けようと
思っていました。獣医さんにもそのことを相談し、10月終りか11月初めに手術決行予定だったのです。
しかし・・・相模湖オフ会があり、オフ会後と思っていたのですが・・・・・。
トリミングを先生のところでしていただくと決めてからあれこれ先生に相談し、
「出産してから女の子はまた毛の状態が良くなる。肌の調子も出産した方が良い方向に向かう」
との説明をお聞きして、気持ちが少し揺らぎました。
トリミングに出して、シュガーは生まれ変わったかのように限りなくウエスティに近くなっていったように思います。
ウエスティには違いなかったのですがトリミング一つで違って見えていたかな?
その頃、シュガーの肌の状態がとても良くなったのです。
それまではかさぶたが飛び火状態であちこちに出来ていて、匂いも結構していたのですが
夏が過ぎ、秋の声を聞く頃,本当に綺麗になってきました。
肌の状態だけでなく毛艶もとても良くなってきていたように思います。
何が良かったのか?食事、シャンプーを月1回になったからか?
本当にどれって決められないのですが,とにかくシュガーは変わってきていました。
丁度同じ頃、主人の言葉が大きく考えを変更することととなったのです。
「せっかく女の子に生まれてきて、子どもを持たずに怖い避妊手術をする事はどうかな?
どこも悪くないのに・・・お腹を切るだなんて・・
せめて1回でも出産させてからにした方が後々後悔しないんじゃないのか?」
その言葉に私の心はまた大きく揺らいでしまったのです。
お店で会ったウエスティちゃん(名前は伏せます)が避妊手術をした後、
とても調子が悪かったとの話を聞いていたので、避妊手術に対して
すごく不信感を主人は持っていたように思います。
本当は・・・次の日にでも避妊手術を受ける気でいたのですが・・・。
この主人の言葉を踏まえながら先生にも相談をしました。
「交配にはシュガーちゃんのこの年齢が丁度いい時期だから、次のヒートが来たら交配してみますか?」
あくまでも決定権は飼い主である私に有ります。
この決定権は大きな責任を伴います。
もし、出産中や出産後、シュガーにもしものことがあったら、もし普通でない仔犬であったら、
全て受け止めるだけの覚悟をしなければならないこと。
全てにおいて責任を果たさなければならないこと。
もし里親が見つからなかった場合全てを受け止める事。
色んな本やHPの交配妊娠出産の情報を読み漁りました。
私の心が決まったのは11月の終り頃だったでしょうか?。
全てにおいて私が責任を持つこと!心は決まりました。
と言いながら,本当は交配当日も迷いは拭い去れなかったと思います。
自分たちの子どもが出来た時はこのようには考えていなかったと思います。
kazukiの場合は早く欲しくて責任などという言葉は私の中には無かったと思います。
naotoにいたっては・・・出来ちゃったから・・・年子だけど産みます!状態でしたから。
ってほんとはここに書けないいろいろな事情があったのですが・・・(余談です(^^ゞ)
とにかく、シュガーを交配させる。これは決定でした。
本当に無謀なことかもしれません。
しかし、あるHPに書かれた言葉が支えになりました。
「犬の交配に賛否両論あると思うが・・・私は否定はしない。なぜなら野生において交配出産は別段深いものでなく
極当たり前のことであるから・・・。極当たり前のことを極当たり前に経験するだけの事だから・・・
それよりも、犬の出産によって大きな感動と生命力の素晴らしさ、これらを家族と分かち合える事が出来た事が
何ものにもまさる宝物となったからだ。」
果たして・・・私も同じように思える事ができるだろうか?
交配をするにあたって・・・信頼できる方にお願いし、シュガーより優秀なオスをというのが条件でした。
なぜなら・・・シュガーには何のタイトルも何の賞歴もないのですから。
せめてタイトルを持つ子なら、仔犬たちにとってもベストである。と考えたからです。
だからといって何らかの努力を私もシュガーもしなければならないと思っています。
後で聞いた話ですが、証明写真がないと今は血統書も発行されないとか?
証明書,写真の添付などが条件に挙げられるとか・・・
だれかれ構わずにと言うわけにはいかないということだったのです。
これにも賛否両論あると思いますが・・・
とにかくシュガーにとって、シュガーの子ども達にとって、
いいお婿さんでいい父親をというのが私の願いだったのです。
お相手は・・・・先生のところにいらっしゃるタイトルを持っている男の子。
お相手には充分すぎるかと思ったのですが先生のお話で
「シュガーちゃんより良い仔犬を出す事を考えてください」とのお言葉でした。
もちろんそれに依存は有りませんでした。
そうこうしている内にシュガーの5回目のヒートが12月23日から始まったのです。
先生に連絡をして交配はお正月3が日明けてすぐの1月4日に決定しました。
この日もシュガーを車で連れて行きながらどこか迷いが有ったかも知れません。
交配は滞りなく終りました。本当に妊娠するのだろうか?
妊娠しなければシュガーのためなのでは?
もし赤ちゃんが授かっていなければ変わらない生活ができるかな?
いつが出産日になるのだろうか?忙しい時じゃなければいいのに・・
kazukiの卒業式にあたったらどうしよう。
出産介護が私にできるだろうか?
・・・いろいろな思いが交錯していたように思います。
連れて帰る車の中でシュガーはとても大人しく寝ていました。
いつもなら抱っこを要求するのですが・・・その日はそう言うわけにはいきません。
私はこれからのいろいろなことを1時間半の間、運転しながら考えていました。
心がバラバラになりそうなくらい・・・・・・・